人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブルース日和 :風に吹かれて、転がって、虹の彼方へ・・・

hilaling.exblog.jp
ブログトップ
2007年 01月 12日

だって、お箸の国の人だもの・・・

だって、お箸の国の人だもの・・・_e0014905_23264863.jpg


だって、お箸の国の人だもの・・・_e0014905_23265954.jpg



だって、お箸の国の人だもの・・・_e0014905_23273383.jpgお箸を買いました。さほど驚いた話じゃないですし、ピンと来ないとは想いますが、個人的にはこんなお店待ってた!と心待ちしていたんです。日本人の食生活にかかせないお箸。ところが、その起源や歴史は、ほとんど、みなさんご存じないでしょ?でもこのお店はそんなお箸にまつわる食文化の深い世界を教えてくれます。お箸なんて100円ショップでも買えるし、何でもいいじゃん!と、言ってしまえばそれまでで、毎日使うもの、一生掛けて使えるお箸に出逢える事って素敵じゃないですか。このお店にいると驚きます。たとえば5000円から8000円のお箸なんて普通に売れていく。あるお客さんはプレゼントに、ある人は持ち歩く為の(最近よく言うマイ・オハシ)お箸と箸入れを選びに来たり、環境を考えここに来る人、美しい食生活を見つめ直す為に来る人、生活意識の高い人達が来られますね。嬉しくなりました。それに高揚されたわけじゃないですよ、自分は写真のお箸を購入したんですが、これは本気で買ったお箸ではないんです(笑)。それは何かって言うと、一生モノとしてのお箸のレベルではないのです。ハンド・メイドのお箸は職人が一本づつ削って作るんですね。だから修理する職人がいるわけです。たとえば箸先を噛んでしまった、または折ってしまった時、それを修理してくれるんです。噛んでしまった所をカットして短くし、そこを先頭に全体的に削りなおす作業をして、ウルシを掛けなおしてくれる。そこまでやってくれるお店なんですね。でも今回購入したお箸はそれが出来ないお箸なんです。では何故一生モノのお箸を買わなかったのか?笑わないで下さいよ、衝動的に買ってはいけないと想いました。不意にこの店を見つけて心の準備が無いまま買ってしまうのはあまりにも味気なく感じてしまったのです。いわゆるお箸のマリッジブルーでしょうか(笑)このままお箸を買ってしまって良いのか?みたいな(笑)。欲しい物は買う前が楽しくてワクワクするものです。それを味わいたい事と、それとあまりに奥が深いものなので、もう少し勉強して箸に対して心を熟す必要があった事など色々とあるわけです。なので今回買ったお箸は昼食のお弁当用なんです(笑)。さあ、次は一生ものを買うぞ!


そこで聞いたお話をちょっと紹介しましょう。

■ 世界の食文化的人口でいくと、だいたい三分の一が手で食事をとり、さらに三分の一がフォークとナイフ。そして、残る三分の一が箸なんだそうです。
■ 『箸の持つ美しさは、大きな文化』お箸は日本人の美意識で、欧米にはない貴重な文化です。日本人の手先の器用さを育む上でも、箸は大きな役割を果たしている様で、3歳ぐらいからお箸を持つ練習するのかな?これは、成長したとき、他の民族には見られない器用さを身につける力の核になるようです。 それにまた、個人が、各々の箸を持つのは、日本だけの風習。海外では見られません。日本の箸文化の大きな特徴です。
■中国系と日本の箸の違いは、「はさむ」ものと「つまむ」ものの差で、日本の繊細な箸は、その両方を兼ねており、手に持っていることを意識させないのが長所です。


食事は人間が生きていく上で欠くことができない日常生活の習慣であり、箸という道具を用いることで、礼儀や作法といった躾を学ぶという文化がいまもなお継承されているからに他なりません。それらを知り、心で感じお箸を使って毎日食事をする事が日本人としての最大のアイデンティティーなんじゃないかと感じました。だからホンモノを買うんです。

お店の名前は 『 桜さくや 』 さん。 どうぞ! 




だって、お箸の国の人だもの・・・_e0014905_23282254.jpg


by hilaling | 2007-01-12 20:15 | ■男の道具!


<< ♪all down the l...      ルーシー・リー展 静岡アートギ... >>