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ブルース日和 :風に吹かれて、転がって、虹の彼方へ・・・

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2006年 09月 15日

ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男

【 ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男 パンフレットからストーリーをピック・アップします。】
1969年7月3日、イギリスのBBC放送はこう報じた。
「ローリング・ストーンズのギタリスト、ブライアン・ジョーンズが自宅のプールにて死体で発見された、享年27歳」
1963年のデビュー以来、世界最高の怪物ロックンロール・バンドとして君臨するローリング・ストーズの創始者であり、リーダーであったブライアン・ジョーンズ。
その彼の死の謎を解くべく、10年以上に渡るリサーチを元に製作された今作。一体、ブライアンに何が起こったのか?
カリスマ性を極めた絶頂期に「俺たちはビートルズになる気はない」と宣言し、ストイックに音楽を追求し始めたブライアンは、次第にバンドから孤立し、予想だにしない結末を迎える。
他殺か? 自殺か? 事故死か? いまも語り継がれるブライアン・ジョーンズの「謎の死」。封印され続けた、ローリング・ストーンズ史上、最大のスキャンダルの真実が明らかになる!

 【 監督 スティーヴン・ウーリーのインタビュー 】

ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男_e0014905_2350685.jpg


 夕方仕事を早く片付けて、最終上映時間に間に合う様に車をぶっ飛ばしてかけつけると、
上映10分前、グット・タイミング!それだけで気分上場。
 待ち焦がれていた映画、 『 ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男 』 を観てきた。

 ローリングストーンズなんてリアルタイムでもなく、ブライアン・ジョーンズの事なんて生まれる以前の話なんだ。
ローリング・ストーンズ=ミックとキースと思っていた僕ら世代にとっては、
ローリング・ストーンズの生まれた姿を知り、ブライアンが何故死んだのか?を
知ることが出来る映画だ。

 リアル・タイムじゃない僕等にとって、 ”60'Sスウィンギング・ロンドン” は魅力に溢れた憧れ。
60'sは退廃的で、カルチャーと文化が色々な面と意味とで発展し変化を成し遂げた時代だった様に想うのです。
しかも、それらは世界的規模で起こっていたわけで・・・。
そんなエキサイティングな時代のロンドンやニューヨークで青春時代を過ごすことが出来たなら・・・と・・・・。
無いものねだりで無念を感じるのです。
ロックン・ロールが誕生してレボリューションがおきた激動の時を
セックス&ドラッグ&ロックン・ロールで生き抜いてみたかったと、つくづく想います。
60'Sスウィンギング・ロンドンはあくまで憧れの異次元空間なので、
ロック雑誌やレコード&CDのライナーを読んでは異次元空間を想像するのです。
その今までの想像していたローリング・ストーンズ&ブライアン・ジョーンズの世界がこの映画で確信できたのですが、
60'Sスウィンギング・ロンドンへの憧れと空想の旅はレコード&CDと共に二人三脚で今後もなお続くでしょう・・・。

ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男_e0014905_23503835.jpg


ブライアン・ジョーンズはローリング・ストーンズのリーダーだ。
バンド名は彼の好きなマディーの曲 『 Rilling Stone 』 から命名した。
ビートルズのリーダー、ジョン・レノンが 『 the Beatles 』 とつけたのと同じだ。  

いつしかストーンズが好きになって、ストーンズからオールド・ブルースを知り、
ロバート・ジョンソンの 『 LOVE IN VAIN 』 マディー・ウォーターズの 『 マニッシュ・ボーイ 』 を知るが、
それらはブライアン・ジョーンズの感性そのものなんだ。
ブライアン・ジョーンズが作ったストーンズは基本的に今も何も変わっていない。

ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男_e0014905_23504593.jpg


ジョン・レノンにはオノ・ヨーコがいた・・・。

ブライアン・ジョーンズにはアニタ・バレンバーグがいた・・・はずだった。
しかし彼女はいつしかキース・リチャーズの妻になる。
その後のブライアンの堕落と成り下がり、ドラッグに溺れストーンズを解雇される。
ブライアンが腐って行く行末が、同じ男として興味深くて愛しくて泣けてくる所だ・・・・。
もしも自分がブアイアンだったら・・・・。
ん・・・・ただ事ではなかっただろうなぁ・・・・・。
ブライアンの死の謎よりも、そこそがこの映画のポイントでもあると想っている。
個人的にはね。

サントラでボブ・ディランの『やせっぽちのバラッド』が絶望的な場面で流れ出し、
強烈にブライアンの堕落を表現しきっているがとても辛い。
以前のブログでも紹介したが、ディランの『追憶のハイウェイ61』には、
『ライク・ア・ローリングストーン』と『やせっぽちのバラッド』がブライアンの死を
あざ笑うかの様に唄われている・・・・。
男が腐って成り下がる・・・。
同じ男として身震いするね。


もうひとつのポイント。
この時代、ロックスターの彼女となる女は美貌と知性と鋭い感性をもった女性が多く、
結局ロックスターですら魔性の女の尻に引かれてしまう・・・。
ミック・ジャガー、ロッド・スチュアート、ボブ・ディランもそうだ。
ブライアン・ジョーンズもまさしくその一人だったわけだ・・・。

ブライアン・ジョーンズ  ストーンズから消えた男_e0014905_23505199.jpg


♪ どんな気がする?ミスター・ジョーンズ・・・。

今夜はあなたに会えてよかった・・・・。

by hilaling | 2006-09-15 23:08 | ■The Rolling Stones


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